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インプラントができない・抵抗がある方の選択肢~自費の入れ歯のご紹介~

インプラントができない・抵抗がある方の選択肢~自費の入れ歯のご紹介~

「インプラントができない・抵抗がある方の選択肢~入れ歯の基礎知識~」では、インプラントができない方やインプラントに抵抗がある方に向けて、「入れ歯」という選択肢を提案させていただきました。

今回は、代表的な自費の入れ歯を4つご紹介します。インプラントにするか入れ歯にするかでお悩みの方、また、今使っている入れ歯より快適な入れ歯をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

代表的な自費の入れ歯

金属床義歯

金属床義歯とは、歯茎に当たる「床」の部分に金属を使った入れ歯の総称です。保険の入れ歯は床の部分にプラスチックが使われますが、金属のほうが以下のように多くの利点があります。

  •   ・プラスチックの約3分の1の薄さでつくれるため、装着時の違和感が少ない。
  •   ・熱伝導率に優れているため、食べ物の温かさ・冷たさを感じられ、食事を美味しく味わえる。
  •   ・強度が高く、通常の入れ歯に比べ割れにくい。
どんな金属が使われる?

金属床義歯に使われる金属は、「ゴールド」「コバルトクロム」「チタン」などが一般的です。チタンはインプラントの素材にも使われるほど生体親和性が高く、重量も軽いので、入れ歯としても快適に使用できます。

アタッチメント義歯

アタッチメント義歯とは、残っている自分の歯と入れ歯にアタッチメント装置(維持装置)を取り付けることで固定する入れ歯の総称です。いくつか種類がありますが、なかでも選ぶ人が増えているのが、「磁性アタッチメント義歯(マグネットデンチャー)」です。磁性アタッチメント義歯は、アタッチメント装置として「磁石」を用いるのが特徴で、残っている自分の歯と入れ歯のそれぞれに磁石を埋め込み、磁力を利用して入れ歯を固定します。金属のバネ(クラスプ)を使わないため、ガタつきや違和感が少なく、比較的見た目や噛み心地が良いのがメリットです。

自分の歯がない場合は・・・?

基本的に、残っている歯がなければ磁石アタッチメント義歯はできませんが、インプラント(人工歯根)を使えば可能になります。埋め込んだインプラントに磁石を取り付けて、そこに磁石アタッチメント義歯を装着する方法もあります。

テレスコープ義歯

テレスコープ義歯とは、残っている自分の歯を土台のような形状にして、そこにはめ込んで使う入れ歯の総称です。テレスコープ義歯のなかでも代表的なのが、「コーヌスクローネデンチャー」です。コーヌスクローネデンチャーは、二重の冠(内冠と外冠)を使い、内冠と外冠の摩擦力によって固定する入れ歯(茶筒の原理をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません)。残っている自分の歯に内冠を被せ、入れ歯に外冠を付けて、内冠に外冠をぴったりはめ込みます。入れ歯がしっかり固定されるため違和感が少ないとされています。

ノンクラスプ義歯

ノンクラスプ義歯(ノンクラスプデンチャー)とは、プラスチックの弾性を利用して歯茎に固定する入れ歯です。薄くて半透明の素材を使ううえ、金属のバネがないため見た目が自然。フィット感に優れており、健康な歯に大きく負担をかけることもありません。

院長より

今回ご紹介した入れ歯は、いずれも自費診療の入れ歯です。インプラントのように“天然歯とほぼ違わず“とはいかなくても、自分に最適な入れ歯を見つけることができれば満足に使っていくことも可能です。結局は、見た目、噛む力、費用、耐久性、お手入れの手間など、患者様が何を重視するかによって最適な治療は変わってきます。歯を失ってお困りの方は、歯科医院でしっかりとご希望を伝えて、納得のいく治療を選んでくださいね。